税理士事務所の事業承継 ~事務所を譲りたい税理士から譲り受けたい税理士へつなぐマッチングシステム~

 税理士業界は70歳代が最も多く高齢化が顕著である一方、税理士試験の高いハードルやそもそも親の仕事(税理士業)とは別の道を選択する子が多いといった理由などにより、税理士先生の親族が資格を有している事務所が少ないのが現状です。

 今後、団塊の世代の税理士が大量引退期のピークである2025年を迎えて、毎年、税理士の一代限りの引退・廃業が増えており、このまま後継者が見つからなければ、事務員の雇用継続はおろか、関与先にも多大な迷惑をかけることになり、税理士事務所の後継者問題はまさに待ったなしの状況にあります。令和6年4月に実施された日税連の第7回実態調査アンケートにも後継者の有無欄が設けられるなど、税理士会全体としても危機感を抱いている状況にあります。(関与先企業のマッチング支援については、登録件数は少ないものの日税連の担い手ナビにて対応している。)

 そこで、当コンサルでは、そのような後継者問題で頭を悩ませている税理士先生に、将来の後継者候補となる税理士(登録会員やOB税理士等)をお引き合わせするなどのマッチング支援を行っており、ハッピーリタイアを目指したい税理士先生の力強いサポートを行っています。

 すべての税理士が健康な今だからこそ、問題を先送りすることなく早急に事務所の後継者問題を解決することこそが、未来ある税理士業界の健全化、活性化、更なる発展のためにも必要不可欠であり、事務所経営の喫緊の課題はまさにそこにあるものと確信しています。(令和7年9月筆)